©︎ tohouji

東宝寺について

about

薬王山東宝寺は、愛知県名古屋市にある浄土宗のお寺です。この桜の地に根差して600年。
いままでも、これからも、地域のために。

東宝寺の歴史

尾張三英傑が生まれるよりもはるか昔。今から約600年前の1400年頃、長誉受円上人により創建されました。元々は天台宗のお寺として始まったものの、徳川幕府の時代に浄土宗に改宗したのではないかと言われております。

2020年11月、約200年ぶりに本堂を建て替えました。
開山以来何度目かは不明ですが、寺史を紐解くと、前回は第12世の源誉運翁上人(寛文9年:1669年寂)、その前は第22世の相空瑞堂上人(文政10年:1827年寂)が住職を務めた時代と、約200年おきに建て替えられてきたようです。今回も、檀家の皆様の多大なるご協力も得て、無事竣工を迎えることが出来ました。
200年後の東宝寺がどうなっているかわかりませんが、引き続き、誰に対しても開かれた、訪れた皆様が思い思いに心を落ち着けられる場所でありたいと思います。

宗派:
浄土宗西山禅林寺派
名称:
薬王山東宝寺
本尊:
薬師如来
開山:
1400年頃(室町時代)

浄土宗について

浄土宗は貴族主導の平安時代から武士主導の鎌倉時代への変化のさなか、法然上人(法然房源空)によって承安5年(1175年)に開かれました。当時の仏教は貴族や武家を中心に、過酷な修行を経た者や、財力のある者だけが救われるという考え方が主流でしたが、法然上人は、ただひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えれば立場や身分の違いなく誰もが救済されると説かれました。阿弥陀仏のお慈悲は生きとし生けるものすべてに平等に注がれるというこの新しい教えは、あらゆる階層に広く受け入れられました。
自分自身の、あるいは愛しい人が、死後安らかに極楽浄土で過ごせると約束されていたなら、大きな安心が得られはしないでしょうか。その安心こそ、苦に満ちたこの世を生き抜く大きな力ともなるはずです。法然上人の教えは、死後800年経った今も、変わらず我々に安らぎと活力を与えてくださいます